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蛇韻律

Serpent Rhythm Continuum

Overview

蛇韻律は、アジアの骨董品を蒐集・販売し、同時に記録していくアーカイブ型のプロジェクト。商品の買付けや背景調査をはじめ、撮影・文章設計、各種ユーティリティの制作、サイトの構築・運営、販売に至るまで、すべての工程をU424が一貫して手がけている。一見すると雑多で無関係に見える品々を、星座のように結び直し、全体としてひとつの像を立ち上げる——その試み自体をブランドの核としている。

Serpent Rhythm Continuum is an archive-driven project dedicated to the collecting, selling, and documenting of Asian antiques. From sourcing and historical research to photography and editorial design, utility development, website creation and operation, and sales, every stage of the process is carried out in-house by U424. Objects that may at first appear disparate and unrelated are reconnected like constellations, gradually forming a larger, coherent image—this act of recomposition itself lies at the core of the brand.

オンラインストアのトップページには、販売対象である古陶磁を直接用いず、オリジナルプロダクトである三角香と、古唐津の陶片という「残存物」を組み合わせた。香煙という形を持たない現象を画面に導入し、物質性の強い陶片と対比させることで、可視/不可視、保存/消散といった複数のレイヤーが重なる構成をとった。

オンラインストアには、商品画像のうち高台部分のみを横断的に一覧表示する機能を実装した。古陶磁において高台は、時代や産地、制作技法の手がかりが集積する部位であり、本機能はそれらの形状・削り・土味を比較可能な状態で提示することを目的としている。手持ちの作品との照合、鑑定過程における参照資料としての利用を想定し、販売機能にとどまらないアーカイブ的視点から設計された。

オリジナルプロダクトとして制作した三角香「Scent of Node: 東風」。本作は、移動を余儀なくされた陶工が異郷の山中を彷徨う途中、寺院の奥から木立を抜けて漂ってきた香りと出会う、という仮構の記憶を起点としている。未知でありながら、どこか既視感を伴う香りの感覚を、物語・名称・造形に分解し、再構成した。

プロダクトとしての機能性に加え、香りを媒介とした記憶や場所性の喚起を主題とし、物質化された香と、言語によって補助されるイメージとの関係性を重視して設計している(※販売終了)。

銀座 蔦屋書店にて開催した、ビルマ古陶磁を主題とする展示。本展示では、14世紀後半から16世紀末にかけて制作されたとされるビルマの古陶を中心に、その大らかな器形と、青磁・象嵌・鉛を用いた白釉・緑釉など、多層的な技法と影響関係を提示した。

東南アジア陶磁は日本の茶の湯文化において「南蛮」として受容されてきたが、ビルマ産の陶磁器が体系的に注目され始めたのは比較的近年である。研究の進展により、従来中国産と考えられていた作品の再検討や、16世紀遺跡からの出土例が明らかになる一方、現地の政情不安により調査は未だ断片的であり、多くの課題を残している。本展示は、確定された価値の提示ではなく、未解明の領域を含んだまま、ビルマの過去と現在に思考を向けるための場として構成された。

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